(背景は、近水園の数寄屋造り「吟風閣」)
岡山市近水観光振興会の公式ホームページ
岡山市中心部から北西約16kmに位置する足守(あしもり)は、かつて吉備文化の発祥の地として広く知られた地域であり、貴重な史跡や文化遺跡が多数存在している。
この地域のはじまりは、古墳時代にさかのぼるが、平安時代後期に吉備一族の豪族により、荘園化が進み、その後、「備中国足守」として受け継がれ、幾度の変遷を経て現在に至っている。
表紙を飾る「近水園(おみずえん)」は、豊臣秀吉の重臣であった木下家定が、姫路から備中国足守に転封(領土替え)し、旧足守藩2万5千石を治めた旧足守藩主・木下家の庭園です。
陳屋町足守町並み雛めぐりのお礼
備中足守まちなみ館と藤田千年治邸の来館者数の合計は2,678人でした。また、その他の施設(足守プラザ、足守公民館、近水園等)にも多くの方にお越しいただき、正確な人数は把握できていませんが、来館者数の延べ人数は3,000人を超えることが予想されます。多数の方に、足守の伝統的な町並みと地元を中心とした代々伝わるひな人形を見ていただき、感謝しております。
今年度も2月上旬から3月末にかけて実施したいと考えておりますので、是非とも足をお運びください。
郷土の偉人 緒方洪庵先生について
令和6年度岡山市の二十歳の集い(大森市長からのメッセージ)
大森市長は、そのメッセージの多くを岡山市が生んで偉人の一人である緒方洪庵先生のお話に充てられました。その内容は次のようなものです。
「緒方洪庵先生は、岡山市北区足守の藩士の家に生まれ、小さいころ身体が強くなく、そのため武士ではなく医学の道を目指し、大阪・長崎・東京で学ばれ、大阪に適塾を作られました。
適塾は身分制のある江戸時代に、一切平等であり、学問をするというだだ一点で結ばれていた学びの場です。そこで、教えられたことの中に、『医者がこの世で生活しているのは人のためであって自分のためではない、人を救うことだけを考えろ。』というものがあります。人のために生きるという考えを受け継いだ慶應義塾の創設者福沢諭吉先生をはじめで多くの弟子たちが、この考え方を実践し、明治の新しい文化を創り出す礎となりました。今を生きるみなさんにもこの考え方を大切にしていただきたいと思います。」
地元足守が生んだ郷土の偉人、緒方洪庵先生のお話は、20歳になった若い皆さんの心に届いたのではないでしょうか。
なお、令和6年6月4日(火)には、岡山芸術劇場ハレノワで磯田道史先生による講演「緒方洪庵と岡山藩、慶應義塾を語る」が行われます。
新緑の季節
~ 牡丹花は 咲き定まりて 静かなり
花の占めたる 位置の確かさ ~
木下 利玄
足守藩の陣屋跡から近水園へとつながる小道の木々の若葉が新緑に輝く季節になってきました。新緑を眺めながら町並みを歩いていると、いろいろな草花が、私たちを楽しませてくれます。春を見つけながら、歴史ある足守の落ち着いた街並みをゆっくりとご散策ください。
江戸時代の風情が残る陣屋町足守、町家が連なるまち並み
足守にお越しの節は、移り変わる季節をご堪能下さい。
桜の季節から新緑の季節へ
◇近水園とその周辺◇
◇まち並みの草木
江戸時代の旧足守藩主木下家の庭園で、地域では「近水園(おみずえん)」又は「近水公園(おみずこうえん)」として親しまれている。
この庭園は、岡山県の指定名勝である。
庭園は、京都の小堀遠州作の「仙道御所」の庭園とよく似ており、数寄屋造りの建物を中心として2つの島をもつ池を配し、桜、楓等の季節を彩る樹々で囲まれている。
岡山市近水観光振興会の名は、この庭園に由来している。
旧足守藩の第14代当主の木下利玄は、明治19年1月1日(1886年)にこの家で生まれ、5歳のとき伯父の第13代藩主利恭の養嗣子となり、木下家の14代当主となった。
その後、学習院、一高、東京帝国大学国文科へ進み、明治44年に卒業している。大学在学中から武者小路実篤等による「白樺」の同人となって新しい文芸運動に参加し、短歌に生涯を捧げた。
木下利玄は、明治以降の歌壇を代表する一人である。
蘭学者で蘭方医(医者)でもあった緒方洪庵は、文化7年(1810年)に旧足守藩士佐伯瀬左衛門の三男として足守に生まれた。
父の転勤に伴い16歳のとき大阪に出て、17歳のとき蘭学者「中天游」の門に入る。その後江戸及び長崎で蘭学と医学の修業をつんだ。
洪庵は、天保9年(1838年)に長崎での勉学を終え、大阪・瓦町に蘭学塾「適塾」を開設し、蘭学をはじめ西洋医学を日本に広めるとともに、福沢諭吉などの多くの人材を育てたことで知られている。
また、日本で初めて種痘を実施し、天然痘撲滅への第一歩を踏み出したことは、今でも高く評価されている。
左記の「足守・町並み散策マップ」は、旧足守藩2万5千石の陣屋町全体の街並みを表しています。
右辺に足守川が位置し、図面上部に近水園、木下利玄生家、陣屋跡地、侍屋敷等の武家屋敷を構える地形です。
真ん中あたりから、南東区域一帯は足守の街並みを代表する町家が連なり、江戸時代を彷彿とさせる家並みが位置しています。
また右辺上部、足守川を越えた位置に蘭学者・蘭方医の緒方洪庵の生誕地があります。
岡山市近水観光振興会
岡山市の中心部から約16km北西に位置する足守は、歴史と文化の街として親しまれ、近年、多くの観光客の皆さまにお越しいただいています。
近水観光振興会は、県下の名勝「近水園(おみずえん)」から命名したもので、「ふるさと足守」を広く知っていただくことを本旨として活動、運営しています。
備中足守まちなみ館は、足守の主要な観光案内所で、またこの近水観光振興会の事務局を担っています。(備中足守まちなみ館は、岡山市の市有施設)
●開館時間:9:00~16:30
●休館日/月曜(祝日の場合は直後の平日、年末年始)
●ホームページ
https://omizukankou-hp.jimdofree.com
お越しの節は、お立ち寄り下されば幸甚です。
〒701-1463 岡山市北区足守928番地
TEL 086-295-2500
e‐mail:ashimori.machinamikan@gmail.com
岡山市近水観光振興会
〒701-1463 岡山市北区足守928番地
(事務局)備中足守まちなみ館
TEL/FAX : 086-295-2500
E-mail:ashimori.machinamikan@gmail.com
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